わからなければ聞けばいい!無理なテーブルマナーは格好悪い

マナーを含め、「料理の食べ方を知らないからとちょっとかしこまった場に行くのは苦手。」と言う人は、少なくないでしょう。フランス料理がその代表としてよく出てくるのですが、あまりマナーにこだわり過ぎると、せっかくの料理が美味しく食べられなくなります。

ただ、やはり何も全く分からないままレストランに入るのも勇気がいるもの。多少なりともマナーを知っておくのも大人としては必要かもしれません。

そもそもマナーとは、相手や周りを不快にしないための気配りです。食事の場においては同伴者やできれば店側にも気をまわした方が、料理をさらに美味しく食べられます。

まず入店したらコートを脱ぐ時は、テーブル席の傍に行く前に脱いだ方が埃がテーブルに落ちずにすみます。(お店に預けるか、椅子の背もたれにかけるようにします。)

席に着くと、ナプキンをどうしたらいいのかわからないと言う人もいるかもしれません。調理の注文が澄んでから(二つ折りにして)膝に掛けてOKです。

元々ナプキンは、指や口元を拭くときに使うモノです。よく別に自分のハンカチで口元を拭く人がいますが、それは「このナプキンは汚くて使えない。」と言っていることになってしまいます。遠慮なくナプキンを使いましょう。

できれば相手に汚れが見えないよう、二つ折りした内側を使って軽く押さえるように口元を拭くとスマートです。ちなみに食事が終わって帰る際、ナプキンをテーブルの上に置く時にあまり丁寧に畳むと「こちらのお店にはもう来ません。」というアピールになってしまうので、雑に畳んだ方がいいです。

料理の場で一番に心配なのが、フォークやナイフがたくさん並んでいることではないでしょうか。基本的に外から順に取って行く流れになっています。どれがどの料理用のナイフか覚えられなくとも、その点だけでも頭に入れておくと困りません。

ナイフとフォークの扱いにも合図があるので気をつけましょう。細かく言えばきりがないのですが、基本は右手にナイフ、左手がフォークになります。(左利きの場合は、食べる時は使いやすい方の手で持ってOKです。)

食事途中の場合に皿に置く時は、漢字の「八」の形になるように置きます。(交差させると言う人もいます。)フォークの背は上側にします。食べ終わって片付けてよければ、右側に斜め(時計の4時の位置ぐらい)並べて皿の上に置きます。フォークの背は下にします。ナイフの刃は、どちらも自分の方を向く用に置きます。

ちなみによくある、フォークなどを落としてしまった場合ですが、自分で取らず店員を呼ぶのがマナーです。

乾杯の時は、グラスは高級品なのでぶつけず目で合図するのが本来のマナーになります。

簡単なことはここで説明しましたが、実際には慣れないと料理を注文する段階からいろいろとわからないはずです。食べ方がわからない料理もたくさんあると思います。

そんな時は遠慮なく聞くべきです。その為の店員でもあります。特にワインなどは、ソムリエがいます。こちらの希望を伝えれば、それに見合ったワインを選んでくれます。

無理して格好つけても間違えていたら、かえって格好悪く見えます。下手に知ったかぶりをすれば、知っている人からすれば(声に出さずも)笑われてしまいます。素直に聞いた方がよほど格好良く見えます。

それこそフランス料理についてのマナーはまだ広く知られているものですが、料理によっては知られていない食べ方はたくさんあります。

いずれにしろ一番スマートでないのは、店の中で「こちらは客なのだから我儘を言っていい。」という横柄な態度でいることかもしれません。

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