最近は近所のお付き合いが希薄になり、マンションなどでは特に「隣に住んでいる人すら知らない。」という人もいます。

しかし、逆に困った時にありがたいのが、隣近所。「遠くの親戚より近くの他人」とはよく言ったもので、災害時では地域の力が大きいことはよく聞く話です。

「向こう三軒両隣」と言う言葉があります。意味は、自分の家の向かい側にある三軒、そして左右両隣の家も含めて、普段から親しく交流のある隣近所を意味しています。

昔は隣組と言う言葉もありました。お互いの家を監視するようなよくない時代もあったのですが、そもそもは5~10軒ほどの集まりで相互扶助的な役割を果たしていたものです。

今はそこまで制度化したものはありませんが、その土地での長いお付き合いになるのは必至です。顔見知りになっておけば、クレームなどのトラブル回避にもなります。

そんなトラブル回避になる最初の切欠が引っ越しの時です。ただし、女性の1人暮らしがわかってしまって防犯上危険を呼んでしまう可能性があるなど、状況によっては挨拶をしない方がいいこともあります。

しかし、家族などの場合、今後隣近所とは長い付き合いになります。引っ越しの際には、挨拶をするようにしたいものです。では、どこまで挨拶をしたらいいのか、わからない人もいるかもしれません。

一軒家の場合、それこそ先の「向こう~」の言葉ではないのですが、両隣は必至で、向こう側三軒分も行きます。また、「向こう~」以外の裏のお宅にも、挨拶は行った方がいいです。

他に近隣や自治区の情報も得ることができるという点も含めて、自治区や町内の会長にも御挨拶をしておくと、何かしらあった時に気にかけてくれます。

マンションやアパートの場合も似たようなものですが、若干違います。両隣は当然ですが、一軒家と違ってマンションやアパートの場合、上下があります。よく騒音トラブルでは建物の上下が問題になることが多いので、先に御挨拶をしておくと心象は大きく変わってくると言えます。

隣ではないけれど同じフロアーの場合は、可能ならばと言う感じで無理ない範囲で構わないでしょう。もちろん挨拶をしておくと、やはりあとあとのお付き合いがスムーズになると言えます。大家さんや管理人さんも忘れないようにしましょう。

挨拶のタイミングとしては、引っ越し作業で御迷惑をお掛けすることを考えれば、入居前に一度挨拶すると当日の作業もスムーズにすみます。

また、家を建てる場合には工事で御迷惑をおかけするかもしれないので、やはり工事前に一言挨拶をすると工事中もトラブルになりにくいです。(業者によっては、業者側が工事をする旨の挨拶をしてくれる所もあります。)

とはいえ昨今、留守宅が増えて、なかなか挨拶が出来ないことがあります。もし事前や当日の挨拶ができなくとも、できれば引っ越ししてから3日、遅くとも1週間以内に挨拶をすませるのが望ましいです。

また挨拶の際、自分が負担にならない程度、500~1,000円程の品を持って行くようにします。昔は長く細くお付き合いという意味で引っ越し蕎麦なんて話もありましたが、ほとんど聞かれなくなりました。

今、よく聞くのは日持ちするお菓子や洗剤などの残らないもの、またはタオルなど(タオルもまた消耗品です。)が重宝します。

補足として、引っ越しで退去する側の近隣もお世話になったお礼をするといいです。

世の中にはいろいろな人がいます。挨拶をしたからと言って快く受け入れてくれる人ばかりとは限らないかもしれませんが、それでもしないよりはした方が断然早く地域に馴染めるのは間違いではないでしょう。